私が初めて中国を訪れたのは今から10年以上前の2002年の冬だった。
大学で専攻していたのが中国語だった。
中国語を習い始めてまだ1年足らず。
ピンインから勉強を始めて、まだ基礎中国語も覚束無いまま4日間の旅へ出た。
行き先は北京。
最初だからやっぱり首都の方が安心するだろうと思い、寒い寒い北京へ出発した。
当時の私は北京がそんなに寒いとはつゆ知らず。
着いた瞬間、まず後悔が始まる。
……寒すぎる。風が強すぎる。
そして自分の足元を見る。
何でブーツで来てしまったのか…。
2002年の北京はオリンピックが行われる6年前。
まだ道も整備されておらず、凸凹道が多かった。
そんな中ヒールの靴で歩くと歩きにくい。
観光地を歩くのも大変。
そしてブーツを履いているということは、スカートで来てしまったということであり、
足元が冷えて仕方が無かった。
続いての後悔が自分の中国語の拙さ。
話しても通じない。話しても聞き取れない。
辞書とノートを片時も離すことができなかった。
それから何度か中国へ。
留学、仕事。
その間に中国のたくさんの街を見てきた。
その途中、中国の凄まじい発展も見てきた。
中国の大きな街から小さな村まで、様々なものも見てきた。
ここで中国国内旅行を少しずつ紹介していきたいと思う。
今日の写真は北京駅。
北京は駅だけで4つある。
北京駅(主に東北方面)、北京南駅(主に南方面)、北京西駅(南から西まで)、北京北駅(万里の長城から内モンゴルまで)
私がよく使っているのは北京西駅。
現在住んでいる場所からは必ずここに到着する。
もう一枚の夜の写真がまさしく北京西駅の写真だ。
さて、ここからどんな旅がスタートするのか。
私も振り返るのが楽しみである。