中国には数多くの世界遺産があります。今日はその中の“殷墟”の紹介です。
中国語でも同じ字を書き、読み方は“Yinxu”です。
河南省安陽市に位置している、殷王朝(紀元前16世紀~紀元前1046年)の遺跡です。
2006年に世界遺産に登録されました。
史記などによると殷王朝の後期の都として定められていたと考えられています。
さて、ここはなぜ世界遺産に登録されたのでしょうか。
それは、古文字である甲骨文字(中国語では“甲骨文”)が発見されたからです。
その文字は漢字の元とされ、甲骨文字から発展した文字が現在の漢字に繋がっていると
考えられています。
当時は文字としてではなく、吉凶を占う道具として文字は使われていたと考えられてい
ます。
殷墟は宮殿跡です。そのため中はとても広いです。
宮殿跡、甲骨文字の紹介、女将軍の墓、そして甲骨文字博物館があります。
ゆっくり見ると軽く2時間は超えます。私が行った時は3時間半かかりました。
また、少し離れた所に殷時代の王陵(墓)もあります。
無料バスが出ていますし、入場券は殷墟の入場料に含まれていますから、行かれること
をお勧めします。
河南省安陽までは北京からは北京西駅から乗り、快速で6時間ほど、高速鉄道で2時間
半くらいの場所です。
上海からは直通快速列車が出ており、18時間ほどです。
遠いなぁ…という場合は河南省の省都、鄭州まで高速鉄道や飛行機で行き、それから列
車で2時間、高速鉄道で1時間未満で到着します。
日本語の平仮名やカタカナにも結びついてきたであろう甲骨文字に触れてみるのはいか
がですか?
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